《リディア・チン&ビル・スミス》シリーズ十五冊　S・J・ローザン　創元推理文庫版

「チャイナタウン」
2003年4刷訳者: 直良和美
　美術館から貴重な磁器が消えた。盗品発見を依頼された探偵リディアはパートナーたるビルと共に、中国人ギャングと美術品業界の調査に着手。だが事件の周辺からは二重三重の謎が…28歳の溌剌たる中国人女性が年齢も育ちもかけ離れた白人探偵と展開する心躍る活躍♪

「ピアノ・ソナタ」
2000年再版シェイマス賞最優秀長編賞
　深夜ブロンクスの老人ホームで警備員が殴り殺された。手口から地元のギャングの仕業と判断されたが、納得がいかない被害者のおじは探偵ビルに調査を依頼。ビルは、リディアの助けを借りて、危険な潜入捜査を展開する。無鉄砲で繊細な中年探偵が卑しき街をいく♪

「新生の街」2000年初版
「どこよりも冷たいところ」2002年初版アンソニー賞最優秀長編賞♪
「苦い祝祭」2004年初版
「春を待つ谷間で」2005年初版
「天を映す早瀬」2006年初版シェイマス賞
「冬そして夜」2008年初版MWA最優秀長篇賞
「シャンハイ・ムーン」2011年初版
「この声が届く先」2012年初版
「ゴースト・ヒーロー」2014年初版ディリス賞
「夜の試写会や（短篇集）2010年初版MWA最優秀短編賞
「永久に刻まれて」（短篇集）2013年初版

「南の子供たち」2022年初版
「ミシシッピへ行きなさい」リディアは突然母にそう命じられる。父殺しの容疑で逮捕された青年の無実を証明してほしいと。相棒ビルを伴い町を訪れると、件の青年は拘置所から脱走していた。知られざる中国系アメリカ人の歴史をひもときつつ、事件の解決に奔走する♪

「その罪は描けない」2023年初版
「証明してくれよ、おれが犯人だと」銃を持私立探偵ビルを訪ねてきた男サムは言った。彼はかつての依頼人で殺人者。刑務所で画才を見出され、現在は画家として活躍中だ。記憶も証拠もないが、最近ニューヨークで起きた二件の女性殺害事件は自分の犯行だと主張するサムの話の真偽を、ビルは相棒リディアと調べだすが…

作品ごとに“主人公”が順次入れ替わる趣向、魅せます♪中国系アメリカ人リディア・チンとアイルランド系の中年男性ビル・スミス、この二人の“組み合わせ”こそ、このシリーズの妙諦♪
でも、ワタクシの独断からは“スミス”篇が好み♪
彼は“詩人”なんだなと♪
　
古書レベルとしての本の状態は極めて良好かと♪

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